講演会から一夜明けた17日の朝刊では、臨時国会冒頭での解散総選挙が報道され、10月22日か29日投票とのことです。
中野さんの講演から、 前半の「個人として考え行動すること」の大切さを説いた部分は割愛して、後半の具体的な状況に触れた部分を以下に紹介します
・安倍自民党は強くない
安倍一強と言われるが、消極的な支持でしかない。絶対得票率(有権者全体の内の得票率)から見れば、小選挙区では4人に1人、比例区では6人に1人でしかない。得票数も麻生政権より少ない。それが多数派を占めるのは小選挙区のマジック。野党が分裂して魅力を失ったため、有権者は政治をあきらめてしまっている。安倍はそれがよく分かっているから、5年もたっているのにいまだに民主党時代の政策を批判し野党の分断を図っている。だから野党は共闘して、あきらめた有権者を政治に向ける努力をしなければならない。4分の1を少し上回れば勝てるのだから。
・前原党首について
前原民進党党首が共産党とは政策も綱領も違うというが、それが同じなら一緒の党だ。違って当たり前だが、お互いに譲れないところもある。2年前の安保国会では、最初はぎくしゃくしていたが、国会前の市民の声に押される形で最後には見事な共闘が実現した。
安倍政権によって、民主主義、立憲主義と言った政治の前提が壊されている。それを正すの
が共闘の目的だ。前原さんも表では野党共闘の見直しと言っているが、それは離脱者を出さないためで、裏では共産党ともつながっている。離党した人たちも、戦争法や共謀罪に反対した人たちなので残念だ。
・野党共闘について
小池都知事の新党は見込みない。中央政界で負けた人が首長になって、地方の独裁者のようにふるまうが、中央への影響力は持てない。都知事の場合オリンピックがあって国政への再出馬はできない。各小選挙区はそれぞれの事情があるから、それに合わせた工夫が必要だ。14区でも創意ある運動を進めてほしい。